松波龍源氏
実験寺院 寳幢寺 僧院長
僧侶・思想家 大阪外国語大学(現:大阪大学)外国語学部卒・同大学院地域言語社会研究科博士前期課程修了。ミャンマーの仏教儀礼を研究するうちに研究より実践に心惹かれ出家。現代社会に意味を発揮する仏教を志し、京都に「実験寺院」を設立。学生・研究者・経営者・起業家・医師などと共に「人類社会のアップデート=仏教の社会実装」という仮説の実証実験に取り組んでいる。近著に『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』
WorksWay 2024
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松波龍源 氏
実験寺院 寳幢寺 僧院長
思想に対する自覚「世界を観る基準点」の獲得
物之興癈必由人、人之昇沈定在道(弘法大師)
人の人たる本質は「考える」ことにあり、「人の考え方」が社会をつくっています。顕現している一切の事象は「それに関わった人の思想の結晶」であり、それに対する好悪の判断も「その人の考え方」として顕れます。我々は「その行いを為す己の思想・哲学・世界観」に対し、あまりにも無自覚なのではないでしょうか? 人の行いを規定する「思想」について、西洋と仏教を対比させつつ考えます。