苑田義明氏
三菱重工業株式会社
デジタルイノベーション本部
DI戦略企画部
1989年、九州大学大学院工学研究科修了、同年三菱重工業株式会社入社。以来35年にわたり発電プラントや航空機など700を超える同社製品のIT面での革新に従事。2012年より、ものづくりのデータ相互運用性標準を所掌する産業データ委員会ISO/TC 184/SC 4やオントロジー委員会IEC/TC 3/SC 3Dをはじめ、その他関連国際委員会のdeputy convenor, project leaderやexpertを務めるとともに、同社における標準専門組織の立ち上げと標準化人材育成を通じ、ルールメーカへの組織変革・意識改革に取り組み中。また政府各種諮問委員会や経団連国際標準戦略部会に関与するなど、ひきつづきルール優位性戦略を通じた日本のものづくりの国際競争力強化に尽力している。2022年度産業標準化事業表彰(経済産業大臣表彰)、2023年 (一財)エンジニアリング協会功労賞。趣味は東洋思想の探求とセーリング(TOKYO2020セーリング競技NTO)。座右の銘は縁尋機妙多逢聖因。
ものづくりDXフォーラム 2025 春 日本のものづくりの未来がここにAIとデジタルで切り拓く日本製造業の未来
- 国内講演者
- 民間企業
- その他職名
苑田義明 氏
三菱重工業株式会社
デジタルイノベーション本部
DI戦略企画部
デジタルブロック経済圏の出現ともう一つのAI
データはいまや産業のみならずあらゆる人の営みに介在し、現実空間の製品・サービスや日々の行動に影響を及し、現実空間の経済活動をデジタル経済圏がドライブする状況になっています。一方データは日々指数関数的に増大しており、安全安心な持続可能社会を実現するために「もうひとつのAI」が多くの国際標準開発を通じて実現されつつあり、Industry4.0、Catena-X、カーボンフットプリントやデジタルプロダクトパスポートなどの共通基盤となってますが、一方で情報空間における新たなブロック経済圏出現の兆しとなっています。本講演では、国内であまり取り上げられない「もうひとつのAI=意味的データ相互運用性」について紹介し、日本の産業界のデジタル経済圏キャッチアップをお手伝いしたいと思います。
