金炫奭(キム・ヒョンソク)氏
サムスン電子がテレビ事業で15年連続、冷蔵庫事業で9年連続して、世界首位の座を獲得・維持する上で、中心的な役割を担った立役者であり、サムスンのデジタル家電事業における成長をリードしてきた。 1992年に首席研究員としてサムスンに入社して以来、多くの画期的な技術を開発してきた。2006年に発表され、テレビ業界に革新的な新デザインをもたらしたBordeauxテレビの開発においても、主導的な役割を果たしている。 Bordeauxは、サムスンのテレビの中で最も好評を得た製品の一つである。更に、LEDテレビ、3Dテレビ、スマートテレビ、UHDテレビ、曲面ディスプレイテレビ、QLEDテレビ(量子ドットテレビ)など、サムスンの優位性を強化ならびに差別化するプレミアム製品の開発でも中核的な役割を担ってきた。 サムスン製品によって、暮らしをより快適で便利にするための新しい価値を創造すべく、2017年11月には家電部門トップおよびサムスン・リサーチのトップに就任した。2018年からは、サムスン電子のCEOとしての業務も行っている。 BESPOKEなど革新的な家電を開発し、プレミアム製品を強化するなど、サムスンをデジタル家電のリーディングカンパニーとして確立させた。また、ビルトイン製品やシステムエアコンをはじめとするB2B事業の拡大にも注力してきた。 これまで数々の実績を築き、多くの賞も受賞した。その中には2020年に韓国政府が国家産業の発展に並々ならぬ貢献をしたビジネスリーダーに授与する、金塔産業勲章などがある。また、2012年から2015年には、韓国情報通信技術協会のスマートテレビフォーラムの会長を務めた。 1983年に漢陽大学で電気工学科を卒業、1987年にはポートランド州立大学で電気工学の修士号を取得している。
第23回日経フォーラム 世界経営者会議
- 海外講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- 社長