加藤巧氏
江崎グリコ株式会社 執行役員
1992年 P&Gにて、ブランドマーケティング、消費者インサイトに従事 2011年 江崎グリコにて、マーケティング企画、消費者インサイトに従事 2017年 上海江崎グリコにて中国事業責任者
Ne Plus U 2021 (ネプラス・ユー 2021)
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- 役員
加藤巧 氏
江崎グリコ株式会社 執行役員
ソーシャルリスニングによる消費者インサイト発見の最前線
このセッションでは、"苦労の多いわりには得るものが少ない"と思われがちな「仮説の探索によるアイデア開発」をテーマとします。
まず、仮説を立てる上で必要な消費者/ユーザー理解の手段には、2つのアプローチがあります。
こちらから「質問するAsking(アスキング)」と、「耳を傾けるListening(リスニング)」です。
アスキングはインタビューやアンケートなどの方法で「構造化されたデータ」が収集できますが、こちらが「聞いたこと」以外のことはわかりません。
リスニングの手法のひとつに、SNSの投稿を分析するソーシャルリスニングがあります。
SNSの投稿データは「非構造データ」で扱いが難しいのですが、「想定しない発見」も得られます。
さらに、ソーシャルリスニングの活用目的は、「仮説の検証」と「仮説の探索」に分けられます。
仮説の検証では、自社/競合商品の評価把握やプロモーション/PRの効果検証など「結果の把握」が可能です。
一方、仮説の探索からは、新たに提供すべき価値や商品/プロモーション施策のアイデアを導き出す「アイデア開発」が可能となります。
「仮説の検証による結果の把握」より「仮説の探索によるアイデア開発」の方が難易度は高いですが、成果に対するインパクトは大きくなります。
トップマーケターが膨大なSNSの投稿データから、どのように意味のある発見を導き出しているのか、成功事例を交えてその最前線に迫ります。