吉野純平

(株)ミクシィ 開発本部 本部長

2008年にミクシィへ新卒入社。SNSのインフラ、アプリ運用を担当した。『モンスターストライク』のインフラネットワーク全般の業務に加え、幅広い新規事業のインフラ支援、スポーツ事業のローカル5Gや映像伝送システムの開発などに携わる。2022年4月、開発本部 本部長に就任。

Interop Tokyo カンファレンス 2022

2022/06/15 〜 2022/06/17
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • ディスカッション
  • 管理職

吉野純平

(株)ミクシィ 開発本部 本部長

ライブ映像プロダクションのIP化 ~SMPTE2110と超高精度メディア同期~

本セッションでは、ライブ映像プロダクションのIP化について、IP映像伝送の最新規格『SMPTE2110』を中心に紹介します。 高精度の時刻同期、位相同期、周波数同期は、エンターテイメントのほかさまざまなインフラにおいて重要な機能として存在しています。今回紹介する映像技術はもとより、金融(高速高頻度取引)、電力管理のネットワーク、産業用ネットワーク、さらには今後の「Beyond 5G」下での広帯域モバイル通信環境など、活用の契機は将来にわたって無限大です。そのためのネットワークの構築において鍵となるのは、リアルタイム性、つまり低遅延性の確保と、同期です。 とくにSMPTE2110の難しさの1つに、その同期の扱いがあります。同期のためにはPTPを活用する必要があり、PTPの運用――サブマイクロ秒オーダーの時刻同期の実現――には、とある勘所があります。 日本でも徐々に活用が始まってきているSMPTE2110について、こうした概要を紹介するとともに、実際の運用環境では不可欠な「冗長化の構成法」や「マルチキャストの活用法」についても説明します。さらにはトラブル事例も共有することで、聴講者のみなさんが今後構築をめざす際の実践的なノウハウを提供します。

Interop Tokyo カンファレンス 2022

2022/06/15 〜 2022/06/17
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吉野純平

(株)ミクシィ 開発本部 本部長

マルチクラウドネットワーキングへの希望・欲望と現状

企業のクラウド利用が進んでいます。現在は、システムごとに個別のクラウドを選択している場合が多いですが、今後は、より戦略的に、複数のパブリッククラウドを用途や目的に応じて使い分けたり、プライベートクラウドと組み合わせて利用するケースが増えると考えられます。 その場合、オンプレやコロケーションも含む「サイト to クラウド」、あるいは「クラウド間」のネットワークシステムの設計が重要性を増してきます。このときに必要な観点は、「分散アプリケーションとの連携」「性能やコストの最適化」「セキュリティ」などでしょう。 本セッションでは、そういったマルチクラウドネットワーキングのアーキテクチャと設計手法について、マルチクラウドネットワーキングソリューションの現実解を意識しつつ、展望します。

Interop Tokyo カンファレンス 2022

2022/06/15 〜 2022/06/17
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • ディスカッション
  • 管理職

吉野純平

(株)ミクシィ 開発本部 本部長

データセンターネットワークを比較する(1)

一般にデータセンターネットワークでは、IP CLOSの構成が広がり、またその実装としてBGPが活用されることが増えています。 しかしそれらのシステムを詳細に見ると、ネットワークとサーバの活用の仕方やデザインは会社ごとに異っており、みなが同じような実装ではありません。その要因の大きな部分は、「扱う事業の数」「テナント分離の考え方」「サービス運用の体制」「設備のサイジングの想定」などにあると考えています。 このセッションでは、国内で代表的なサービスプロバイダ3社における「ネットワーク設計の前提や思想」と、そこから導かれた「デザインと実装におけるポイント」について、紹介・比較します。あわせて、省力化のポイントや現在の課題などについても言及します。各社の実装例を示すことで、今後 参加者のみなさんがネットワークやシステム全体を設計する際の、知見となることを期待しています。

Interop Tokyo カンファレンス 2023

2023/06/14 〜 2023/06/16
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • ディスカッション
  • 役員

吉野純平

(株)ミクシィ 執行役員 CTO

光伝送で改めて知りたいことのまとめ

本セッションは、光伝送の実際の日々の運用経験の中でわからなかったことについて、専門家に問い聞いていきます。 いまや光ファイバの芯線の貸し出しや波長サービスを活用することで、短い納期で広い帯域を手に入れることができるようになってきました。光ファイバサービスでは使う波長を柔軟に増やすことで拡張性が手に入り、また、波長サービスでは短納期と手軽さが実現されつつあります。 ところでこうした光伝送において、波長が増えた際や増幅した際に、運用上で注意することも増えるのでしょうか? 単純には増幅の結果、光の力が強まることで、その光が「より見てはいけないもの」になるのであろうと想像できます。 では、レーザの安全クラスに該当するような管理の基準にも影響するのでしょうか? 増幅された後の光の強さに比例して、なんらかの制限を受けるのでしょうか? このような安全な運用のために必要なトピックに触れながら、伝送にまつわる基礎を再確認しつつ、以下の内容にも触れていきます。 <要旨> ●DCI光伝送の再確認 ●光伝送を運用する上で安全観点で気をつけるべきこと