安部田貞行氏
(株)NTTドコモ
無線アクセス開発部
部長
1997年大阪大学大学院博士後期課程修了(博士(工学)) 同年、NTT移動通信網株式会社(現NTTドコモ)入社 以来、3G, 4G, 5G移動通信システムの研究、標準化、基地局開発に従事 現在、NTTドコモ 無線アクセス開発部 部長 2000年~2001年 Princeton大学客員研究員 2005年~2009年 3GPP TSG RAN WG1副議長 2018年 O-RAN allianceを共同で設立。前島密賞、電波功績賞、電子情報通信学会業績賞、 同学術奨励賞、ITU協会賞(奨励賞、功績賞)などを受賞
Interop Tokyo カンファレンス 2021
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安部田貞行 氏
(株)NTTドコモ
無線アクセス開発部
部長
5G Open RAN:その現状と見通し
モバイル通信において、無線アクセスネットワーク(RAN)を「オープンな仕様に基づいて要素ごとに分離し、組み合わせて利用できる」ようにすることを表す、「Open RAN」の取組が進んでいます。とくに5Gの普及を控えた2018年ころから、コストメリットを期待する通信キャリアを中心に取組が進み、現在ではベンダーも巻き込んで、世界的な大きなトレンドとなっています。
一方、Open RANの実装は“道半ば”であり、「本当に安定して稼働するのか?」など、明らかになっていないことも多くあります。またOpen RANにも様々な“流派”が存在し、かつそれらは国際情勢とも少なからず紐づいているため、状況が理解しづらい面もあります。輪をかけて「Virtual RAN」なる似て異なる存在もあり、それとの違いも気になるところです。
本セッションでは、こうした課題意識に応えるべく、「通信キャリアの企画担当者」や「海外動向に精通するアナリスト」とともに、Open RANの現状および将来について議論します。
<要旨>
・Open RANのねらい・期待
・Open RAN/Virtual RANの各“流派”
・実装の現状
・今後の見通し