関谷勇司

東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授

(講演者のプロフィールは、各イベントサイトからご確認ください)

Interop Tokyo カンファレンス 2021

2021/06/09 〜 2021/06/23
  • 国内講演者
  • 教育・研究機関
  • 教授

関谷勇司

東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授

COVID-19が変えたインターネット、トラフィック、新たな課題

COVID-19による生活様式・ビジネスの変化とともに、インターネットの役割は大きく変化しました。学校の授業、ビジネス、就職、在宅での活動など、さまざまなコミュニケーションが「対面」から「オンライン」へと代わりました。さらに、イベントなどこれまで人が集まって実施していた多くの活動も、インターネットの活用を前提とした、オンライン形式での開催に移行しています。 従来のインターネットにおいては、たとえば「OSアップデート」などの高負荷なトラフィックは、「キャッシュを備える企業ネットワーク」や「企業ネットワークを想定したOS」によるインターネットの負荷軽減策によって、一定程度の対応効果が得られていました。ところが上述のように、テレワーク・余暇などによって「家で過ごす時間」が増えるにつれ、「インターネットトラフィックのオフィスから家庭へのシフト」が発生し、これまでのトラフィック軽減策が必ずしも有効に働かなくなってきています。また、家庭で過ごす時間の増加が、ゲームをはじめとする「新たなトラフィックの増加」を招いています。 本セッションでは、コンテンツプロバイダー、ISP、大学、企業、それぞれの視点からみた“新たな生活様式”におけるインターネットトラフィックについて考察するとともに、インターネットに関わるすべての事業者が考慮すべき事項について紹介していきます。 <要旨> ・実データから見るインターネットサービス活用の変化 ・生活様式の変化とインターネットトラフィック ・インターネット利用の変化と変わる脅威

Interop Tokyo カンファレンス 2021

2021/06/09 〜 2021/06/23
  • 国内講演者
  • 教育・研究機関
  • 教授

関谷勇司

東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授

政府のネットワーク改革とゼロトラスト戦略

「働き方改革」「テレワーク」「デジタルトランスフォーメーション」など、いずれもインターネットの活用無くしては実現できません。政府においても、「柔軟な働き方の推進」「テレワーク環境の整備」にむけ、「ネットワーク環境の見直し」に着手しています。とくに府省間接続やインターネットアクセスに使用するネットワークなどは、「インターネットの活用」を前提に据え、アーキテクチャを含めて見直しを進めています。 デジタル庁の創設もきっかけとする政府のネットワーク再構築は、「職員の場所にとらわれない働き方を実現するための仕組みづくり」であるのと同時に、「高度化する種々の脅威への対応」に加え、「情報管理の高度化」までをも目指した、「ゼロトラストネットワーク」の実現にむけた取り組みでもあります。 このセッションでは、「政府におけるゼロトラストネットワークの実装方針とその背景にある考え方」、そして「政府ネットワークのねらい」について、デジタル庁の創設に関わったスピーカーから直接紹介するとともに、さまざまなネットワークとの相互接続が求められる「政府ネットワークならでは技術的な課題とソリューション」について討議します。とくに、「オーバーレイネットワーク」「IPv4/6」「NAT越え」「混在するSLA」など、これからのネットワーク設計のヒントになる情報を提供します。 <要旨> ・変わる政府のネットワーク利用と広域ネットワークインフラ ・政府が推進するゼロトラストネットワークとは ・オーバーレイネットワークと挑戦

Digital Foundation Days

2021/07/13 〜 2021/07/15
  • 国内講演者
  • 国・地方公共団体
  • 教授

関谷勇司

内閣官房 政府CIO補佐官 東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授

DX を加速するデジタル基盤のあり方

DX というキーワードが飛び交うようになって久しい世の中ですが、それぞれの環境や目的によって DX の実現方法やゴールの形も異なります。組織にとっての DX とは何なのか、またそれを実現するためのデジタル基盤とは何なのか、技術に溺れるのではなく技術を活用することで達成する本来のデジタル化の姿を述べます。 デジタル化は一企業や組織に止まらず、デジタル庁に象徴される日本国政府の大きな課題となっています。政府省庁のデジタル化とは何なのか、デジタル庁が果たすべきデジタル化の役割について大胆不敵に定義し、それらが私たちの社会の未来に何をもたらすのかについて展望を共有します。

Interop Tokyo カンファレンス 2023

2023/06/14 〜 2023/06/16
  • 国内講演者
  • 教育・研究機関
  • ディスカッション
  • 教授

関谷勇司

東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授

メタバース最新動向 〜ビジネスでの活用と可能性〜

現在、メタバースは再度注目を浴びており、急速に発展しています。2020年代に入ってからは、仮想通貨やブロックチェーン技術の進化、高速なネットワーク環境の普及、VR技術の発展なども相まって、メタバースのさらなる開発と利用が模索されています。 さらに、メタバースは多くの業界で注目を集めて始めており、ビジネス一般・エンターテインメント・教育・不動産・金融・広告など、さまざまな業種の方々から関心を持たれ、いくつかの業界団体も設立されています。とくに金融業界からの注目が高くなっており、暗号通貨の広がりとともに、メタバースを利用した商取引も現実性を帯びています。他にもオンライン会議やビジネス会合、エンターテイメント、教育などへの活用が期待されています。 本講演では、メタバースの技術的な傾向とビジネスへの適用動向に関して、講演とパネルディスカッションを通じて理解を深めて頂きます。メタバースについてなんとなく聞いたことがあったり、過去に動向を調べたことはあるけれども、現在また再燃しているメタバースを取り巻く状況について、その最新動向を把握したい方に向けたセッションとなります。メタバースのキープレイヤーが、これからのメタバースの用途と可能性をズバリ予測します。 <要旨> ●メタバースの技術的な傾向 ●ビジネスへの適用動向 ●業界(業界団体)のうごき:ビジネス一般・エンターテインメント・教育・不動産・金融(暗号通貨・商取引)・広告 など ●活用への期待:オンライン会議・ビジネス会合・エンターテイメント・教育 など