2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
世界平和経済人会議ひろしまのムーブメントを最大化するために、有志が集まり、東京で開催するサイドイベントです。 広島県とのタイアップで2019年から始まり、今年で3回目の開催となります。リーダーが集まる国際経済都市「東京」と、平和の象徴である国際平和拠点「広島」の架け橋となり、ビジネスを主体としたコレクティブな平和構築を実現するため、志をともにし、社会変革する仲間が集う東京コミュニティを形成することを目的にしています。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 他所属
- ディスカッション
- 理事
永井陽右 氏
NPO法人アクセプト・インターナショナル代表理事
国連人間居住計画CVE(暴力的過激主義対策)メンター
国連人間居住計画 若者に関する専門家会議(EGM)メンバー
国連移民と暴力的過激主義対策作業部会(MPCVE TWG)メンバー
Peace begins with YOU ~若者が考える、分断を超えてつくる未来〜
GDP3位の経済大国。加害と被害の過去の歴史を抱えながらも、世界で唯一の被爆国として「戦争放棄」と明記をした憲法9条がある国、日本。2021年現在、 SDG16は各国比較しても極めて高い、平和な国、日本。一方で、未来を担う子どもの相対的貧困率はOECD平均を上回り、上昇傾向にある。自分で国や社会を変えられると思うか、という9カ国を対象とした若者の国際世論調査でYESと答えた日本の若者は各国中最低で、割合はわずか18.3%。このような矛盾した社会を生きながら、若者は「平和」をどのように捉え、日本で、世界で、何ができるだろうか。本セッションではこの問いを原点として、社会課題、特に平和構築分野で強い課題意識を持ち活動する若者がパネラーとして登壇。活動を通して彼ら/彼女らが考えるそれぞれの「平和」、そして「分断」への向き合い方についての議論を通し、若者一人ひとりが自分にとっての平和を捉え直し、多様な視点・価値観を内包する「これからの平和」へ向けて行動を起こすインスピレーションを創出する場としたい。
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- 国内講演者
- 他所属
- ディスカッション
- その他職名
佐々木彩乃 氏
Global Shapers Community 福岡ハブ Vice-Curator
一般社団法人One Young World Japan Committee Japan Ambassador
Peace begins with YOU ~若者が考える、分断を超えてつくる未来〜
GDP3位の経済大国。加害と被害の過去の歴史を抱えながらも、世界で唯一の被爆国として「戦争放棄」と明記をした憲法9条がある国、日本。2021年現在、 SDG16は各国比較しても極めて高い、平和な国、日本。一方で、未来を担う子どもの相対的貧困率はOECD平均を上回り、上昇傾向にある。自分で国や社会を変えられると思うか、という9カ国を対象とした若者の国際世論調査でYESと答えた日本の若者は各国中最低で、割合はわずか18.3%。このような矛盾した社会を生きながら、若者は「平和」をどのように捉え、日本で、世界で、何ができるだろうか。本セッションではこの問いを原点として、社会課題、特に平和構築分野で強い課題意識を持ち活動する若者がパネラーとして登壇。活動を通して彼ら/彼女らが考えるそれぞれの「平和」、そして「分断」への向き合い方についての議論を通し、若者一人ひとりが自分にとっての平和を捉え直し、多様な視点・価値観を内包する「これからの平和」へ向けて行動を起こすインスピレーションを創出する場としたい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 他所属
- ディスカッション
- その他職名
田村洋祐 氏
一般社団法人One Young World Japan Committee Japan Coordinating Ambassador
Peace begins with YOU ~若者が考える、分断を超えてつくる未来〜
GDP3位の経済大国。加害と被害の過去の歴史を抱えながらも、世界で唯一の被爆国として「戦争放棄」と明記をした憲法9条がある国、日本。2021年現在、 SDG16は各国比較しても極めて高い、平和な国、日本。一方で、未来を担う子どもの相対的貧困率はOECD平均を上回り、上昇傾向にある。自分で国や社会を変えられると思うか、という9カ国を対象とした若者の国際世論調査でYESと答えた日本の若者は各国中最低で、割合はわずか18.3%。このような矛盾した社会を生きながら、若者は「平和」をどのように捉え、日本で、世界で、何ができるだろうか。本セッションではこの問いを原点として、社会課題、特に平和構築分野で強い課題意識を持ち活動する若者がパネラーとして登壇。活動を通して彼ら/彼女らが考えるそれぞれの「平和」、そして「分断」への向き合い方についての議論を通し、若者一人ひとりが自分にとっての平和を捉え直し、多様な視点・価値観を内包する「これからの平和」へ向けて行動を起こすインスピレーションを創出する場としたい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 国・地方公共団体
- 基調講演
- その他職名
湯崎英彦 氏
広島県知事
基調対談
講演者の登壇内容は、下部の「登壇イベントはこちら」からご覧ください。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- 基調講演
- その他職名
若林理紗 氏
デロイト トーマツ コンサルティング
Deloitte Digital スペシャリスト
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
世界平和経済人会議ひろしまのムーブメントを最大化するために、有志が集まり、東京で開催するサイドイベントです。 広島県とのタイアップで2019年から始まり、今年で3回目の開催となります。リーダーが集まる国際経済都市「東京」と、平和の象徴である国際平和拠点「広島」の架け橋となり、ビジネスを主体としたコレクティブな平和構築を実現するため、志をともにし、社会変革する仲間が集う東京コミュニティを形成することを目的にしています。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- その他職名
- 会長
加治慶光 氏
シナモンAI 取締役会長兼CSDO(チーフ・サステナブル・デベロプメント・オフィサー)
鎌倉市スーパーシティ・アーキテクト
日立製作所 Lumada Innovation Hub シニア・プリンシパル
イントロダクション
講演者の登壇内容は、下部の「登壇イベントはこちら」からご覧ください。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- 理事
- 社長
羽生田慶介 氏
株式会社オウルズコンサルティンググループ代表取締役CEO
経済産業省大臣官房臨時専門アドバイザー
認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン 理事
紛争とサプライチェーン ~公正な取引を踏まえて~
途上国を中心に起こる紛争と、私たちの日常生活で購入する物品は意外なところで繋がっているケースがある。たとえば貴金属・宝石は、紛争の片方の勢力の資金源になったり、それが子どもの労働により掘り出されている場合がある。また紛争には繋がらずとも、途上国においてはコーヒーなどの嗜好品や農作物が異常に安い労働力により生産され、それらの輸入品を日本で購入した場合、途上国の農業者にフェアな賃金が支払われず、大きな中間搾取が行われていることがある。輸入品をただ単に「少しでも安く」、「便利だから」という理由のみで購入することが、実は地球的規模では紛争を助長したり、生産国の住民を搾取する結果になることは多い。世界は物とお金で繋がっており、この点で、サプライチェーンは「平和」とも繋がっているのである。したがって、いわゆるエシカル・フェアトレードを先進国の日本で推進することは、途上国の平和構築に大きな影響を及ぼすことになる。この観点から、エシカル・フェアトレードを私たちの身近な日常に溶け込ませるために私たちには何ができるか。消費者としての個人と、供給者としての企業それぞれの立場から議論したい。
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- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- 社長
出雲充 氏
株式会社ユーグレナ代表取締役社長
グリーン・リカバリー経済へ ~気候変動と生物多様性の危機に挑む~
新型コロナウイルスは人類に様々な被害をもたらしたが、一方で、複雑な顔を持つ自然への畏敬と、自然に対する人間の存在の小ささを感じさせた。近年は、気候変動を原因とする大規模風水害の激甚化・頻発化により、私たちの生活や経済が大きな打撃を受ける機会が増え、私たちの基盤が、自然環境に大きく依拠していることを度々思い出させる。さらに気候変動は、私たちの食糧や生活圏の選択等の基礎である地球の生態系を支える生物多様性にも大きな影響を与えている。生物多様性の喪失は、生態系の脆弱化へと繋がり、私たち人類の食糧や生活圏の選択に大きな制約を及ぼしかねない。自然環境の悪化は、大きなコストとなって私たちに跳ね返ってくるのである。「グリーン・リカバリー」とは、コロナ危機で停滞した経済・社会を、気候変動を抑え、生態系を守りながら再構築しよう、という考えであるが、その取り組みの一例として、再生可能エネルギーの選択、持続可能な形で生産された木材や紙製品の利用、使い捨てプラスチック製品の利用を減らす、等の取り組みがある。しかしこれらの取り組みが始まって既に久しいが、まだまだ日本経済のメイン・ストリームにはなっていない。効果的な「グリーン・リカバリー経済」の構築のために、私たちには何ができるのか。個人と企業の行動、それぞれのレベルで議論したい。
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- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- 管理職
吉高まり 氏
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 経営企画部副部長 プリンシパル・サステナビリティ・ストラテジスト
グリーン・リカバリー経済へ ~気候変動と生物多様性の危機に挑む~
新型コロナウイルスは人類に様々な被害をもたらしたが、一方で、複雑な顔を持つ自然への畏敬と、自然に対する人間の存在の小ささを感じさせた。近年は、気候変動を原因とする大規模風水害の激甚化・頻発化により、私たちの生活や経済が大きな打撃を受ける機会が増え、私たちの基盤が、自然環境に大きく依拠していることを度々思い出させる。さらに気候変動は、私たちの食糧や生活圏の選択等の基礎である地球の生態系を支える生物多様性にも大きな影響を与えている。生物多様性の喪失は、生態系の脆弱化へと繋がり、私たち人類の食糧や生活圏の選択に大きな制約を及ぼしかねない。自然環境の悪化は、大きなコストとなって私たちに跳ね返ってくるのである。「グリーン・リカバリー」とは、コロナ危機で停滞した経済・社会を、気候変動を抑え、生態系を守りながら再構築しよう、という考えであるが、その取り組みの一例として、再生可能エネルギーの選択、持続可能な形で生産された木材や紙製品の利用、使い捨てプラスチック製品の利用を減らす、等の取り組みがある。しかしこれらの取り組みが始まって既に久しいが、まだまだ日本経済のメイン・ストリームにはなっていない。効果的な「グリーン・リカバリー経済」の構築のために、私たちには何ができるのか。個人と企業の行動、それぞれのレベルで議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- その他職名
松本裕子 氏
日本経済新聞社 金融・市場ユニット ESGエディター
グリーン・リカバリー経済へ ~気候変動と生物多様性の危機に挑む~
新型コロナウイルスは人類に様々な被害をもたらしたが、一方で、複雑な顔を持つ自然への畏敬と、自然に対する人間の存在の小ささを感じさせた。近年は、気候変動を原因とする大規模風水害の激甚化・頻発化により、私たちの生活や経済が大きな打撃を受ける機会が増え、私たちの基盤が、自然環境に大きく依拠していることを度々思い出させる。さらに気候変動は、私たちの食糧や生活圏の選択等の基礎である地球の生態系を支える生物多様性にも大きな影響を与えている。生物多様性の喪失は、生態系の脆弱化へと繋がり、私たち人類の食糧や生活圏の選択に大きな制約を及ぼしかねない。自然環境の悪化は、大きなコストとなって私たちに跳ね返ってくるのである。「グリーン・リカバリー」とは、コロナ危機で停滞した経済・社会を、気候変動を抑え、生態系を守りながら再構築しよう、という考えであるが、その取り組みの一例として、再生可能エネルギーの選択、持続可能な形で生産された木材や紙製品の利用、使い捨てプラスチック製品の利用を減らす、等の取り組みがある。しかしこれらの取り組みが始まって既に久しいが、まだまだ日本経済のメイン・ストリームにはなっていない。効果的な「グリーン・リカバリー経済」の構築のために、私たちには何ができるのか。個人と企業の行動、それぞれのレベルで議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 他所属
- ディスカッション
- その他職名
小谷真生子 氏
経済キャスター
グリーン・リカバリー経済へ ~気候変動と生物多様性の危機に挑む~
新型コロナウイルスは人類に様々な被害をもたらしたが、一方で、複雑な顔を持つ自然への畏敬と、自然に対する人間の存在の小ささを感じさせた。近年は、気候変動を原因とする大規模風水害の激甚化・頻発化により、私たちの生活や経済が大きな打撃を受ける機会が増え、私たちの基盤が、自然環境に大きく依拠していることを度々思い出させる。さらに気候変動は、私たちの食糧や生活圏の選択等の基礎である地球の生態系を支える生物多様性にも大きな影響を与えている。生物多様性の喪失は、生態系の脆弱化へと繋がり、私たち人類の食糧や生活圏の選択に大きな制約を及ぼしかねない。自然環境の悪化は、大きなコストとなって私たちに跳ね返ってくるのである。「グリーン・リカバリー」とは、コロナ危機で停滞した経済・社会を、気候変動を抑え、生態系を守りながら再構築しよう、という考えであるが、その取り組みの一例として、再生可能エネルギーの選択、持続可能な形で生産された木材や紙製品の利用、使い捨てプラスチック製品の利用を減らす、等の取り組みがある。しかしこれらの取り組みが始まって既に久しいが、まだまだ日本経済のメイン・ストリームにはなっていない。効果的な「グリーン・リカバリー経済」の構築のために、私たちには何ができるのか。個人と企業の行動、それぞれのレベルで議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 他所属
- ディスカッション
- その他職名
- 理事
長川美里 氏
一般社団法人One Young World Japan Committee アンバサダー
Global Shapers Community, Community Champion for Northeast Asia, Wake Up Japan 理事
Peace begins with YOU ~若者が考える、分断を超えてつくる未来〜
GDP3位の経済大国。加害と被害の過去の歴史を抱えながらも、世界で唯一の被爆国として「戦争放棄」と明記をした憲法9条がある国、日本。2021年現在、 SDG16は各国比較しても極めて高い、平和な国、日本。一方で、未来を担う子どもの相対的貧困率はOECD平均を上回り、上昇傾向にある。自分で国や社会を変えられると思うか、という9カ国を対象とした若者の国際世論調査でYESと答えた日本の若者は各国中最低で、割合はわずか18.3%。このような矛盾した社会を生きながら、若者は「平和」をどのように捉え、日本で、世界で、何ができるだろうか。本セッションではこの問いを原点として、社会課題、特に平和構築分野で強い課題意識を持ち活動する若者がパネラーとして登壇。活動を通して彼ら/彼女らが考えるそれぞれの「平和」、そして「分断」への向き合い方についての議論を通し、若者一人ひとりが自分にとっての平和を捉え直し、多様な視点・価値観を内包する「これからの平和」へ向けて行動を起こすインスピレーションを創出する場としたい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- その他職名
- 社長
島田久仁彦 氏
株式会社KS International Strategies代表取締役社長
国際交渉人/紛争調停官/地政学リスクアドバイザー/危機管理コンサルタント/Executive Negotiation Coach/元国連紛争調停官・日本政府気候変動交渉官
経済安全保障から平和を考える
いま日本では、新型コロナウイルスの蔓延の初期段階において、生産の多くを他国に依存していたマスクや、重要な医療機器の確保に支障があったことから、感染症に関連する必要物品のサプライチェーンの見直しが進んでいる。また5Gや次世代移動体通信網等の研究・開発、半導体を含む機微な電子機器のうち、軍事転用可能な物品の生産・研究を国内回帰したり、自由で民主的な国々の間での連携を強化しようという調整も急速に進んでいる。その中で、日本の最大の貿易相手国である中国との関係のあり方については様々な議論を呼んでいる。経済安全保障は、国家安全保障の延長としての議論であり、安全保障上、国と国との経済関係をどのように整理すべきかについては、極めて繊細かつ慎重な議論が求められる。民主的で自由なビジネスを行うには、「平和」を前提とすることから、この点は避けて通れない議論でもある。一方、すでに経済的な相互依存の進んだ関係については、国だけでなく、それぞれの国民一人ひとり、そして企業等のビジネスプレイヤーの選択と行動も大きな意味を持つ。「平和」を保ちながら、双方が経済的に裨益する関係を維持・発展させる方策について、率直に議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 他所属
- ディスカッション
- 社長
- 管理職
塩野誠 氏
経営共創基盤(IGPI)共同経営者/マネージングディレクター
JBIC IG Partners(国際協力銀行とIGPIの合弁会社)代表取締役CIO(投資責任者)
経済安全保障から平和を考える
いま日本では、新型コロナウイルスの蔓延の初期段階において、生産の多くを他国に依存していたマスクや、重要な医療機器の確保に支障があったことから、感染症に関連する必要物品のサプライチェーンの見直しが進んでいる。また5Gや次世代移動体通信網等の研究・開発、半導体を含む機微な電子機器のうち、軍事転用可能な物品の生産・研究を国内回帰したり、自由で民主的な国々の間での連携を強化しようという調整も急速に進んでいる。その中で、日本の最大の貿易相手国である中国との関係のあり方については様々な議論を呼んでいる。経済安全保障は、国家安全保障の延長としての議論であり、安全保障上、国と国との経済関係をどのように整理すべきかについては、極めて繊細かつ慎重な議論が求められる。民主的で自由なビジネスを行うには、「平和」を前提とすることから、この点は避けて通れない議論でもある。一方、すでに経済的な相互依存の進んだ関係については、国だけでなく、それぞれの国民一人ひとり、そして企業等のビジネスプレイヤーの選択と行動も大きな意味を持つ。「平和」を保ちながら、双方が経済的に裨益する関係を維持・発展させる方策について、率直に議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 他所属
- ディスカッション
- 管理職
隈元美穂子 氏
国連訓練調査研究所(ユニタール)持続可能な繫栄局長兼広島事務所長
紛争とサプライチェーン ~公正な取引を踏まえて~
途上国を中心に起こる紛争と、私たちの日常生活で購入する物品は意外なところで繋がっているケースがある。たとえば貴金属・宝石は、紛争の片方の勢力の資金源になったり、それが子どもの労働により掘り出されている場合がある。また紛争には繋がらずとも、途上国においてはコーヒーなどの嗜好品や農作物が異常に安い労働力により生産され、それらの輸入品を日本で購入した場合、途上国の農業者にフェアな賃金が支払われず、大きな中間搾取が行われていることがある。輸入品をただ単に「少しでも安く」、「便利だから」という理由のみで購入することが、実は地球的規模では紛争を助長したり、生産国の住民を搾取する結果になることは多い。世界は物とお金で繋がっており、この点で、サプライチェーンは「平和」とも繋がっているのである。したがって、いわゆるエシカル・フェアトレードを先進国の日本で推進することは、途上国の平和構築に大きな影響を及ぼすことになる。この観点から、エシカル・フェアトレードを私たちの身近な日常に溶け込ませるために私たちには何ができるか。消費者としての個人と、供給者としての企業それぞれの立場から議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- 社長
星まり 氏
R Jewels Japan株式会社 代表取締役
紛争とサプライチェーン ~公正な取引を踏まえて~
途上国を中心に起こる紛争と、私たちの日常生活で購入する物品は意外なところで繋がっているケースがある。たとえば貴金属・宝石は、紛争の片方の勢力の資金源になったり、それが子どもの労働により掘り出されている場合がある。また紛争には繋がらずとも、途上国においてはコーヒーなどの嗜好品や農作物が異常に安い労働力により生産され、それらの輸入品を日本で購入した場合、途上国の農業者にフェアな賃金が支払われず、大きな中間搾取が行われていることがある。輸入品をただ単に「少しでも安く」、「便利だから」という理由のみで購入することが、実は地球的規模では紛争を助長したり、生産国の住民を搾取する結果になることは多い。世界は物とお金で繋がっており、この点で、サプライチェーンは「平和」とも繋がっているのである。したがって、いわゆるエシカル・フェアトレードを先進国の日本で推進することは、途上国の平和構築に大きな影響を及ぼすことになる。この観点から、エシカル・フェアトレードを私たちの身近な日常に溶け込ませるために私たちには何ができるか。消費者としての個人と、供給者としての企業それぞれの立場から議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- 社長
小木曽麻里 氏
SDGインパクトジャパン共同代表
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
世界平和経済人会議ひろしまのムーブメントを最大化するために、有志が集まり、東京で開催するサイドイベントです。 広島県とのタイアップで2019年から始まり、今年で3回目の開催となります。リーダーが集まる国際経済都市「東京」と、平和の象徴である国際平和拠点「広島」の架け橋となり、ビジネスを主体としたコレクティブな平和構築を実現するため、志をともにし、社会変革する仲間が集う東京コミュニティを形成することを目的にしています。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- 社長
藤井宏一郎 氏
マカイラ株式会社代表取締役
東京オリンピック・パラリンピックから考える ~日本のスポーツ業界の現代化の必要性と未来~
2021年夏、「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」という基本コンセプトを掲げた東京オリンピック2020が開催された。パンデミックによる様々な制約の中で開催した大会であったが、東京五輪は皮肉にも「いかに日本が多様性を欠く国であるか」、そして「未来に継承してはならない課題」を逆説的に炙り出した。パンデミック下での大会実施の是非、大会組織委員会のガバナンスと運営課題、いじめや障害者差別とジェンダー認識の課題、炎天下での競技実施や大会中の酒類提供の是非、競技者に向けた誹謗中傷など、さまざまな論議を呼ぶ“アジェンダ”が多く示された大会であった。スポーツは本来、国境と人種を超えて心を一つにすることにより、平和に貢献するものである。オリンピック・パラリンピックやW杯といった国際競技大会はその最たるものだが、スポーツがこのように国際平和にこれからも役立っていくためには、今大会で示されたアジェンダについて真剣に考え、健全な理念に基づき、スポーツが娯楽として、ビジネスとして健全に発展していくことが必要である。今大会を単に「スポーツを通じて、世界中の人々に日本の国力と日本らしさを示す機会」として捉えるのではなく、「社会や人の生き方を変化させるきっかけ・はじまり」として捉え、「誰のでもなかった問題」を「私たちの問題」にしなくてはならない。示された多くのオリンピックアジェンダを元に、多様な視点から課題を見つめ直し、日本のスポーツ界の健全な発展、ひいては競技者個人の平和実現と国際平和への貢献実現に向け、ビジネスを通じていかに解決していくかを議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 他所属
- ディスカッション
- その他職名
岩澤史文 氏
動画クリエイター/スケーター
東京オリンピック・パラリンピックから考える ~日本のスポーツ業界の現代化の必要性と未来~
2021年夏、「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」という基本コンセプトを掲げた東京オリンピック2020が開催された。パンデミックによる様々な制約の中で開催した大会であったが、東京五輪は皮肉にも「いかに日本が多様性を欠く国であるか」、そして「未来に継承してはならない課題」を逆説的に炙り出した。パンデミック下での大会実施の是非、大会組織委員会のガバナンスと運営課題、いじめや障害者差別とジェンダー認識の課題、炎天下での競技実施や大会中の酒類提供の是非、競技者に向けた誹謗中傷など、さまざまな論議を呼ぶ“アジェンダ”が多く示された大会であった。スポーツは本来、国境と人種を超えて心を一つにすることにより、平和に貢献するものである。オリンピック・パラリンピックやW杯といった国際競技大会はその最たるものだが、スポーツがこのように国際平和にこれからも役立っていくためには、今大会で示されたアジェンダについて真剣に考え、健全な理念に基づき、スポーツが娯楽として、ビジネスとして健全に発展していくことが必要である。今大会を単に「スポーツを通じて、世界中の人々に日本の国力と日本らしさを示す機会」として捉えるのではなく、「社会や人の生き方を変化させるきっかけ・はじまり」として捉え、「誰のでもなかった問題」を「私たちの問題」にしなくてはならない。示された多くのオリンピックアジェンダを元に、多様な視点から課題を見つめ直し、日本のスポーツ界の健全な発展、ひいては競技者個人の平和実現と国際平和への貢献実現に向け、ビジネスを通じていかに解決していくかを議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 他所属
- ディスカッション
- 理事
長田新子 氏
一般社団法人渋谷未来デザイン 理事・事務局次長
東京オリンピック・パラリンピックから考える ~日本のスポーツ業界の現代化の必要性と未来~
2021年夏、「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」という基本コンセプトを掲げた東京オリンピック2020が開催された。パンデミックによる様々な制約の中で開催した大会であったが、東京五輪は皮肉にも「いかに日本が多様性を欠く国であるか」、そして「未来に継承してはならない課題」を逆説的に炙り出した。パンデミック下での大会実施の是非、大会組織委員会のガバナンスと運営課題、いじめや障害者差別とジェンダー認識の課題、炎天下での競技実施や大会中の酒類提供の是非、競技者に向けた誹謗中傷など、さまざまな論議を呼ぶ“アジェンダ”が多く示された大会であった。スポーツは本来、国境と人種を超えて心を一つにすることにより、平和に貢献するものである。オリンピック・パラリンピックやW杯といった国際競技大会はその最たるものだが、スポーツがこのように国際平和にこれからも役立っていくためには、今大会で示されたアジェンダについて真剣に考え、健全な理念に基づき、スポーツが娯楽として、ビジネスとして健全に発展していくことが必要である。今大会を単に「スポーツを通じて、世界中の人々に日本の国力と日本らしさを示す機会」として捉えるのではなく、「社会や人の生き方を変化させるきっかけ・はじまり」として捉え、「誰のでもなかった問題」を「私たちの問題」にしなくてはならない。示された多くのオリンピックアジェンダを元に、多様な視点から課題を見つめ直し、日本のスポーツ界の健全な発展、ひいては競技者個人の平和実現と国際平和への貢献実現に向け、ビジネスを通じていかに解決していくかを議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 国・地方公共団体
- ディスカッション
- 政治家
山尾志桜里 氏
衆議院議員
東京オリンピック・パラリンピックから考える ~日本のスポーツ業界の現代化の必要性と未来~
2021年夏、「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」という基本コンセプトを掲げた東京オリンピック2020が開催された。パンデミックによる様々な制約の中で開催した大会であったが、東京五輪は皮肉にも「いかに日本が多様性を欠く国であるか」、そして「未来に継承してはならない課題」を逆説的に炙り出した。パンデミック下での大会実施の是非、大会組織委員会のガバナンスと運営課題、いじめや障害者差別とジェンダー認識の課題、炎天下での競技実施や大会中の酒類提供の是非、競技者に向けた誹謗中傷など、さまざまな論議を呼ぶ“アジェンダ”が多く示された大会であった。スポーツは本来、国境と人種を超えて心を一つにすることにより、平和に貢献するものである。オリンピック・パラリンピックやW杯といった国際競技大会はその最たるものだが、スポーツがこのように国際平和にこれからも役立っていくためには、今大会で示されたアジェンダについて真剣に考え、健全な理念に基づき、スポーツが娯楽として、ビジネスとして健全に発展していくことが必要である。今大会を単に「スポーツを通じて、世界中の人々に日本の国力と日本らしさを示す機会」として捉えるのではなく、「社会や人の生き方を変化させるきっかけ・はじまり」として捉え、「誰のでもなかった問題」を「私たちの問題」にしなくてはならない。示された多くのオリンピックアジェンダを元に、多様な視点から課題を見つめ直し、日本のスポーツ界の健全な発展、ひいては競技者個人の平和実現と国際平和への貢献実現に向け、ビジネスを通じていかに解決していくかを議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 教育・研究機関
- ディスカッション
- その他職名
- 教授
平尾剛 氏
神戸親和女子大学教授 元ラグビー日本代表
東京オリンピック・パラリンピックから考える ~日本のスポーツ業界の現代化の必要性と未来~
2021年夏、「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」という基本コンセプトを掲げた東京オリンピック2020が開催された。パンデミックによる様々な制約の中で開催した大会であったが、東京五輪は皮肉にも「いかに日本が多様性を欠く国であるか」、そして「未来に継承してはならない課題」を逆説的に炙り出した。パンデミック下での大会実施の是非、大会組織委員会のガバナンスと運営課題、いじめや障害者差別とジェンダー認識の課題、炎天下での競技実施や大会中の酒類提供の是非、競技者に向けた誹謗中傷など、さまざまな論議を呼ぶ“アジェンダ”が多く示された大会であった。スポーツは本来、国境と人種を超えて心を一つにすることにより、平和に貢献するものである。オリンピック・パラリンピックやW杯といった国際競技大会はその最たるものだが、スポーツがこのように国際平和にこれからも役立っていくためには、今大会で示されたアジェンダについて真剣に考え、健全な理念に基づき、スポーツが娯楽として、ビジネスとして健全に発展していくことが必要である。今大会を単に「スポーツを通じて、世界中の人々に日本の国力と日本らしさを示す機会」として捉えるのではなく、「社会や人の生き方を変化させるきっかけ・はじまり」として捉え、「誰のでもなかった問題」を「私たちの問題」にしなくてはならない。示された多くのオリンピックアジェンダを元に、多様な視点から課題を見つめ直し、日本のスポーツ界の健全な発展、ひいては競技者個人の平和実現と国際平和への貢献実現に向け、ビジネスを通じていかに解決していくかを議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 教育・研究機関
- ディスカッション
- 管理職
吉富愛望アビガイル 氏
多摩大学ルール形成戦略研究所 細胞農業研究会 事務局広報委員長
経済安全保障から平和を考える
いま日本では、新型コロナウイルスの蔓延の初期段階において、生産の多くを他国に依存していたマスクや、重要な医療機器の確保に支障があったことから、感染症に関連する必要物品のサプライチェーンの見直しが進んでいる。また5Gや次世代移動体通信網等の研究・開発、半導体を含む機微な電子機器のうち、軍事転用可能な物品の生産・研究を国内回帰したり、自由で民主的な国々の間での連携を強化しようという調整も急速に進んでいる。その中で、日本の最大の貿易相手国である中国との関係のあり方については様々な議論を呼んでいる。経済安全保障は、国家安全保障の延長としての議論であり、安全保障上、国と国との経済関係をどのように整理すべきかについては、極めて繊細かつ慎重な議論が求められる。民主的で自由なビジネスを行うには、「平和」を前提とすることから、この点は避けて通れない議論でもある。一方、すでに経済的な相互依存の進んだ関係については、国だけでなく、それぞれの国民一人ひとり、そして企業等のビジネスプレイヤーの選択と行動も大きな意味を持つ。「平和」を保ちながら、双方が経済的に裨益する関係を維持・発展させる方策について、率直に議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 他所属
- ディスカッション
- 管理職
石川雅恵 氏
UN Women(国連女性機関)日本事務所 所長
多様性と包摂性ある経済をつくる ~Diversity & Inclusionを原動力に~
「分断」の対極にある概念は、「包摂」である。異なる背景を持つ者同士が平和な関係性を構築するには、多様性の包摂が欠かせない。しかし現代の日本は、まだ「多様性を包摂する社会」であるとは言いがたい。日本では男女雇用機会均等法や女性活躍推進法が施行されてきたが、例えば男女の働き方にはまだギャップが存在し、経営層や国会議員に占める女性の割合は著しく低い。またLGBTの方々への制度的・社会的な理解は十分とは言えず、外国人の住みやすさや仕事環境には課題が多い。障がい者の方々の活躍の機会もまだまだ多くはない。経済格差をはじめ、教育、地域、世代などの格差により、自らの潜在力を社会の中で発揮し切れていない方々も多い。しかし、多様性と包摂性のない社会は単一思考に陥りやすく、社会の創造性が引き出されなくなる。経済のエコシスエムにおける単一思考は、経済成長の機会を著しく奪うことになる。一人ひとりには創造性があり、多様な個人が集まれば社会の創造性は飛躍的に増す。ラベリングを外し、多様性の中で個として力を発揮できる社会の構築が、経済のさらなる発展には欠かせない。日本経済に「多様性の包摂」を定着させるとともに、格差や分断を修復して活力と創造性をもたらすにはどう取り組んだらよいか。一人ひとりの「マインド・チェンジ」にも焦点を当てながら、その方策を考える。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 教育・研究機関
- ディスカッション
- その他職名
本田桂子 氏
米国コロンビア大学国際公共政策大学院の Adjunct Professor and Adjunct Senior Research Scholar
多様性と包摂性ある経済をつくる ~Diversity & Inclusionを原動力に~
「分断」の対極にある概念は、「包摂」である。異なる背景を持つ者同士が平和な関係性を構築するには、多様性の包摂が欠かせない。しかし現代の日本は、まだ「多様性を包摂する社会」であるとは言いがたい。日本では男女雇用機会均等法や女性活躍推進法が施行されてきたが、例えば男女の働き方にはまだギャップが存在し、経営層や国会議員に占める女性の割合は著しく低い。またLGBTの方々への制度的・社会的な理解は十分とは言えず、外国人の住みやすさや仕事環境には課題が多い。障がい者の方々の活躍の機会もまだまだ多くはない。経済格差をはじめ、教育、地域、世代などの格差により、自らの潜在力を社会の中で発揮し切れていない方々も多い。しかし、多様性と包摂性のない社会は単一思考に陥りやすく、社会の創造性が引き出されなくなる。経済のエコシスエムにおける単一思考は、経済成長の機会を著しく奪うことになる。一人ひとりには創造性があり、多様な個人が集まれば社会の創造性は飛躍的に増す。ラベリングを外し、多様性の中で個として力を発揮できる社会の構築が、経済のさらなる発展には欠かせない。日本経済に「多様性の包摂」を定着させるとともに、格差や分断を修復して活力と創造性をもたらすにはどう取り組んだらよいか。一人ひとりの「マインド・チェンジ」にも焦点を当てながら、その方策を考える。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 他所属
- ディスカッション
- その他職名
安川新一郎 氏
グレートジャーニー合同会社 代表社員
多様性と包摂性ある経済をつくる ~Diversity & Inclusionを原動力に~
「分断」の対極にある概念は、「包摂」である。異なる背景を持つ者同士が平和な関係性を構築するには、多様性の包摂が欠かせない。しかし現代の日本は、まだ「多様性を包摂する社会」であるとは言いがたい。日本では男女雇用機会均等法や女性活躍推進法が施行されてきたが、例えば男女の働き方にはまだギャップが存在し、経営層や国会議員に占める女性の割合は著しく低い。またLGBTの方々への制度的・社会的な理解は十分とは言えず、外国人の住みやすさや仕事環境には課題が多い。障がい者の方々の活躍の機会もまだまだ多くはない。経済格差をはじめ、教育、地域、世代などの格差により、自らの潜在力を社会の中で発揮し切れていない方々も多い。しかし、多様性と包摂性のない社会は単一思考に陥りやすく、社会の創造性が引き出されなくなる。経済のエコシスエムにおける単一思考は、経済成長の機会を著しく奪うことになる。一人ひとりには創造性があり、多様な個人が集まれば社会の創造性は飛躍的に増す。ラベリングを外し、多様性の中で個として力を発揮できる社会の構築が、経済のさらなる発展には欠かせない。日本経済に「多様性の包摂」を定着させるとともに、格差や分断を修復して活力と創造性をもたらすにはどう取り組んだらよいか。一人ひとりの「マインド・チェンジ」にも焦点を当てながら、その方策を考える。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- 社長
宇井吉美 氏
株式会社aba 代表取締役
多様性と包摂性ある経済をつくる ~Diversity & Inclusionを原動力に~
「分断」の対極にある概念は、「包摂」である。異なる背景を持つ者同士が平和な関係性を構築するには、多様性の包摂が欠かせない。しかし現代の日本は、まだ「多様性を包摂する社会」であるとは言いがたい。日本では男女雇用機会均等法や女性活躍推進法が施行されてきたが、例えば男女の働き方にはまだギャップが存在し、経営層や国会議員に占める女性の割合は著しく低い。またLGBTの方々への制度的・社会的な理解は十分とは言えず、外国人の住みやすさや仕事環境には課題が多い。障がい者の方々の活躍の機会もまだまだ多くはない。経済格差をはじめ、教育、地域、世代などの格差により、自らの潜在力を社会の中で発揮し切れていない方々も多い。しかし、多様性と包摂性のない社会は単一思考に陥りやすく、社会の創造性が引き出されなくなる。経済のエコシスエムにおける単一思考は、経済成長の機会を著しく奪うことになる。一人ひとりには創造性があり、多様な個人が集まれば社会の創造性は飛躍的に増す。ラベリングを外し、多様性の中で個として力を発揮できる社会の構築が、経済のさらなる発展には欠かせない。日本経済に「多様性の包摂」を定着させるとともに、格差や分断を修復して活力と創造性をもたらすにはどう取り組んだらよいか。一人ひとりの「マインド・チェンジ」にも焦点を当てながら、その方策を考える。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- 役員
- 社長
高橋祥子 氏
株式会社ジーンクエスト 代表取締役
株式会社ユーグレナ 執行役員バイオインフォマティクス事業担当
多様性と包摂性ある経済をつくる~Diversity & Inclusionを原動力に~
「分断」の対極にある概念は、「包摂」である。異なる背景を持つ者同士が平和な関係性を構築するには、多様性の包摂が欠かせない。しかし現代の日本は、まだ「多様性を包摂する社会」であるとは言いがたい。日本では男女雇用機会均等法や女性活躍推進法が施行されてきたが、例えば男女の働き方にはまだギャップが存在し、経営層や国会議員に占める女性の割合は著しく低い。またLGBTの方々への制度的・社会的な理解は十分とは言えず、外国人の住みやすさや仕事環境には課題が多い。障がい者の方々の活躍の機会もまだまだ多くはない。経済格差をはじめ、教育、地域、世代などの格差により、自らの潜在力を社会の中で発揮し切れていない方々も多い。しかし、多様性と包摂性のない社会は単一思考に陥りやすく、社会の創造性が引き出されなくなる。経済のエコシスエムにおける単一思考は、経済成長の機会を著しく奪うことになる。一人ひとりには創造性があり、多様な個人が集まれば社会の創造性は飛躍的に増す。ラベリングを外し、多様性の中で個として力を発揮できる社会の構築が、経済のさらなる発展には欠かせない。日本経済に「多様性の包摂」を定着させるとともに、格差や分断を修復して活力と創造性をもたらすにはどう取り組んだらよいか。一人ひとりの「マインド・チェンジ」にも焦点を当てながら、その方策を考える。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- その他職名
安川新一郎 氏
グレートジャーニー合同会社 代表社員
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
世界平和経済人会議ひろしまのムーブメントを最大化するために、有志が集まり、東京で開催するサイドイベントです。 広島県とのタイアップで2019年から始まり、今年で3回目の開催となります。リーダーが集まる国際経済都市「東京」と、平和の象徴である国際平和拠点「広島」の架け橋となり、ビジネスを主体としたコレクティブな平和構築を実現するため、志をともにし、社会変革する仲間が集う東京コミュニティを形成することを目的にしています。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- その他職名
安田クリスチーナ 氏
Microsoft Corp. アイデンティティ規格アーキテクト
新たな経済・社会の構築 〜「グレート・リセット」〜
「グレート・リセット」とは、私たちの経済・社会システムを一度リセットして、新しく時代に適合したシステムの構築を目指すことである。ダボス会議でもメインテーマに取り上げられ、主催者のクラウス・シュワブ氏は、①市場アウトカムの公正化、②ESG投資等を通じた投資の平等性と持続性の確保、③第四次産業革命の成果の公益利用、を課題に挙げた。2020年の新型コロナウイルス・パンデミックは社会の課題を浮き彫りにしたが、実はすでにその前から、富の偏在の拡大や、気候変動に効果的に対応できないなど、国際社会の経済・社会システムにはひずみが見られていた。そこに、SNS等の利用拡大や、AI、IoT、量子コンピューター等によるDX、ビッグデータ活用、ゲノムやiPS等による生命工学の飛躍的な発展などの新たな変革が次々と加わっている。これらは人間の生活に新たな豊かさをもたらす一方、経済、健康、医療等の点で新たな「格差」や「分断」を生みかねない。新たな時代に適合したシステムやルールの構築にあたっては、「格差」や「分断」を生まないための要素をビルト・インすることが求められている。日本でも、意欲的なカーボンニュートラル目標の設定や、ESG投資のルール作り、デジタル規制などの、新たな経済・社会のシステム作りが進んでいるが、変わりゆく社会に適合し、かつ「平和」で持続可能なシステムのあり方とはどのようなものか。東京セッションの冒頭にあたり、俯瞰的に議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- その他職名
秋池玲子 氏
ボストンコンサルティンググループ 日本共同代表
新たな経済・社会の構築 〜「グレート・リセット」〜
「グレート・リセット」とは、私たちの経済・社会システムを一度リセットして、新しく時代に適合したシステムの構築を目指すことである。ダボス会議でもメインテーマに取り上げられ、主催者のクラウス・シュワブ氏は、①市場アウトカムの公正化、②ESG投資等を通じた投資の平等性と持続性の確保、③第四次産業革命の成果の公益利用、を課題に挙げた。2020年の新型コロナウイルス・パンデミックは社会の課題を浮き彫りにしたが、実はすでにその前から、富の偏在の拡大や、気候変動に効果的に対応できないなど、国際社会の経済・社会システムにはひずみが見られていた。そこに、SNS等の利用拡大や、AI、IoT、量子コンピューター等によるDX、ビッグデータ活用、ゲノムやiPS等による生命工学の飛躍的な発展などの新たな変革が次々と加わっている。これらは人間の生活に新たな豊かさをもたらす一方、経済、健康、医療等の点で新たな「格差」や「分断」を生みかねない。新たな時代に適合したシステムやルールの構築にあたっては、「格差」や「分断」を生まないための要素をビルト・インすることが求められている。日本でも、意欲的なカーボンニュートラル目標の設定や、ESG投資のルール作り、デジタル規制などの、新たな経済・社会のシステム作りが進んでいるが、変わりゆく社会に適合し、かつ「平和」で持続可能なシステムのあり方とはどのようなものか。東京セッションの冒頭にあたり、俯瞰的に議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- 役員
島田由香 氏
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役 人事総務本部長
目的としてのウェルビーイング ~幸福を経済活動の指標へ~
Well-beingとは、心身と社会的な健康を意味し、満足した生活を送れている状態、多面的に幸せな状態を指し、瞬間的な幸せを表すHappinessとは異なる考え方と言われている。平和を「個人の尊厳が守られること」と捉えた場合、それはこのWell-beingにとても近い状態ともいえるのではないか。(Well-being≒「平和」な状態)OECD は 2011年から「良い暮らしイニシアティブ」を開始し、Well-being指標として11の分野(住宅、所得と富、雇用と収入、社会とのつながり、教育と技能、環境の質、市民生活とガバナンス、健康状態、主観的幸福、個人の安全、仕事と生活のバランス)で、国際比較を行えるようにしている。また、日本でも長年GDP に替わる、もしくは補完する指標が模索される中で、GDW(Gross Domestic Well-being)という指標が提唱されるなど、関心が高まっている。Well-beingを個人や企業にとっての「目的」と位置づけ、経済活動の一部として評価することで積極的にWell-beingを推奨するなど、日本でも今後様々な取り組みが必要ではないか。個人や経営者の立場から、Well-being(≒「平和」な状態)をどの様に広げていけるのかを議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 他所属
- ディスカッション
- その他職名
杉山実優 氏
官民若手イノベーション論ELPIS 発起人
目的としてのウェルビーイング ~幸福を経済活動の指標へ~
Well-beingとは、心身と社会的な健康を意味し、満足した生活を送れている状態、多面的に幸せな状態を指し、瞬間的な幸せを表すHappinessとは異なる考え方と言われている。平和を「個人の尊厳が守られること」と捉えた場合、それはこのWell-beingにとても近い状態ともいえるのではないか。(Well-being≒「平和」な状態)OECD は 2011年から「良い暮らしイニシアティブ」を開始し、Well-being指標として11の分野(住宅、所得と富、雇用と収入、社会とのつながり、教育と技能、環境の質、市民生活とガバナンス、健康状態、主観的幸福、個人の安全、仕事と生活のバランス)で、国際比較を行えるようにしている。また、日本でも長年GDP に替わる、もしくは補完する指標が模索される中で、GDW(Gross Domestic Well-being)という指標が提唱されるなど、関心が高まっている。Well-beingを個人や企業にとっての「目的」と位置づけ、経済活動の一部として評価することで積極的にWell-beingを推奨するなど、日本でも今後様々な取り組みが必要ではないか。個人や経営者の立場から、Well-being(≒「平和」な状態)をどの様に広げていけるのかを議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- 社長
丹羽真理 氏
Ideal Leaders株式会社 共同創業者
CHO (Chief Happiness Officer)
目的としてのウェルビーイング ~幸福を経済活動の指標へ~
Well-beingとは、心身と社会的な健康を意味し、満足した生活を送れている状態、多面的に幸せな状態を指し、瞬間的な幸せを表すHappinessとは異なる考え方と言われている。平和を「個人の尊厳が守られること」と捉えた場合、それはこのWell-beingにとても近い状態ともいえるのではないか。(Well-being≒「平和」な状態)OECD は 2011年から「良い暮らしイニシアティブ」を開始し、Well-being指標として11の分野(住宅、所得と富、雇用と収入、社会とのつながり、教育と技能、環境の質、市民生活とガバナンス、健康状態、主観的幸福、個人の安全、仕事と生活のバランス)で、国際比較を行えるようにしている。また、日本でも長年GDP に替わる、もしくは補完する指標が模索される中で、GDW(Gross Domestic Well-being)という指標が提唱されるなど、関心が高まっている。Well-beingを個人や企業にとっての「目的」と位置づけ、経済活動の一部として評価することで積極的にWell-beingを推奨するなど、日本でも今後様々な取り組みが必要ではないか。個人や経営者の立場から、Well-being(≒「平和」な状態)をどの様に広げていけるのかを議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 教育・研究機関
- ディスカッション
- 教授
保井俊之 氏
叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部学部長・教授
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)特別招聘教授
目的としてのウェルビーイング ~幸福を経済活動の指標へ~
Well-beingとは、心身と社会的な健康を意味し、満足した生活を送れている状態、多面的に幸せな状態を指し、瞬間的な幸せを表すHappinessとは異なる考え方と言われている。平和を「個人の尊厳が守られること」と捉えた場合、それはこのWell-beingにとても近い状態ともいえるのではないか。(Well-being≒「平和」な状態)OECD は 2011年から「良い暮らしイニシアティブ」を開始し、Well-being指標として11の分野(住宅、所得と富、雇用と収入、社会とのつながり、教育と技能、環境の質、市民生活とガバナンス、健康状態、主観的幸福、個人の安全、仕事と生活のバランス)で、国際比較を行えるようにしている。また、日本でも長年GDP に替わる、もしくは補完する指標が模索される中で、GDW(Gross Domestic Well-being)という指標が提唱されるなど、関心が高まっている。Well-beingを個人や企業にとっての「目的」と位置づけ、経済活動の一部として評価することで積極的にWell-beingを推奨するなど、日本でも今後様々な取り組みが必要ではないか。個人や経営者の立場から、Well-being(≒「平和」な状態)をどの様に広げていけるのかを議論したい。
2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
- 会長
- 社長
渋澤健 氏
シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役
コモンズ投信株式会社取締役会長
新たな経済・社会の構築 〜「グレート・リセット」〜
「グレート・リセット」とは、私たちの経済・社会システムを一度リセットして、新しく時代に適合したシステムの構築を目指すことである。ダボス会議でもメインテーマに取り上げられ、主催者のクラウス・シュワブ氏は、①市場アウトカムの公正化、②ESG投資等を通じた投資の平等性と持続性の確保、③第四次産業革命の成果の公益利用、を課題に挙げた。2020年の新型コロナウイルス・パンデミックは社会の課題を浮き彫りにしたが、実はすでにその前から、富の偏在の拡大や、気候変動に効果的に対応できないなど、国際社会の経済・社会システムにはひずみが見られていた。そこに、SNS等の利用拡大や、AI、IoT、量子コンピューター等によるDX、ビッグデータ活用、ゲノムやiPS等による生命工学の飛躍的な発展などの新たな変革が次々と加わっている。これらは人間の生活に新たな豊かさをもたらす一方、経済、健康、医療等の点で新たな「格差」や「分断」を生みかねない。新たな時代に適合したシステムやルールの構築にあたっては、「格差」や「分断」を生まないための要素をビルト・インすることが求められている。日本でも、意欲的なカーボンニュートラル目標の設定や、ESG投資のルール作り、デジタル規制などの、新たな経済・社会のシステム作りが進んでいるが、変わりゆく社会に適合し、かつ「平和」で持続可能なシステムのあり方とはどのようなものか。東京セッションの冒頭にあたり、俯瞰的に議論したい。