人的資本経営のセミナー登壇者ガイド【2026年最新】

人的資本経営とは、人材を「コスト(費用)」ではなく価値を生み出す「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで中長期的な企業価値の向上につなげる経営手法をいいます。大企業では、経営戦略と人事戦略を結び付け、人材への投資を事業成果につなげることが重要です。制度や情報開示を整えるだけでなく、現場で施策を機能させる仕組みづくりも課題となります。

このレポートは、2021〜2026年開催の「人的資本経営のセミナー登壇者ガイド」に関連する講演をもとに作成されています。

人的資本経営のセミナー登壇者ガイドについて、次の講演者がそれぞれの視点から語っています。掲載された講演の注目点は、制度や情報開示への対応から、経営戦略と人材戦略を結び付ける実践へ、さらに人材データやAI(人工知能)を活用した意思決定へと移っています。一貫しているのは、人材への投資を企業価値や事業成果につなげ、戦略を現場で実行するにはどうすればよいかという問題意識です。近年は特に、人材データを統合して配置・育成などの判断に活かすことや、AIを人事の意思決定に取り入れ、人的資本投資の成果を高める方法が議論されています。CHRO(最高人事責任者)、CFO(最高財務責任者)、CEO(最高経営責任者)などの役職名は、入力された表記に沿って記載しています。

伊藤邦雄氏(一橋大学・CFO教育研究センター長)は、「人的資本経営に取り組んでも、なぜ企業価値向上につながらないのか ~制度整備で終わらせないための視点~」で、企業価値につなげるための論点を取り上げています。

塩野誠氏(株式会社経営共創基盤・代表取締役CEO)は、「『Talent intelligence Forum』Vol.6 人的資本経営の「次」へ。―企業価値につなげる実装論―」で、人的資本経営の実装をテーマに語っています。

花田琢也氏(日揮ホールディングス株式会社・専務執行役員 CHRO)は、「組織の境界を越える人材戦略。CHROが拓く人的資本経営の次の一手」で、人材戦略の新たな展開を取り上げています。

入山章栄氏(早稲田大学大学院経営管理研究科、早稲田大学ビジネススクール・教授)は、「知の探索」が拓く人的資本経営 〜多様性がイノベーションの連鎖を生む〜で、多様な知を活かす組織づくりについて語っています。

宮田裕章氏(慶應義塾大学 医学部・教授)は、「Better Co-Being:人的資本経営による経営の再起動」で、個人の豊かさと企業の成長を結び付ける考え方を示しています。

原伸一氏(SOMPOホールディングス株式会社・グループCHRO取締役代表執行役副社長)は、「【好評につき再配信】人的資本経営の成果は測れるのか。 SOMPOが実行する、人的資本ROIと労働生産性の可視化」で、成果の可視化を取り上げています。

山崎康彦氏(株式会社デンソー・代表取締役副社長 CSO(Chief Strategy Officer)、CHRO(Chief Human Resources Officer)、経営戦略本部担当・経営管理本部担当・韓国担当)は、「AIと共に進化する、人と組織の未来~デンソーの取り組みから探る、事業成長を駆動する「人と組織」の在り方~(仮)」で、人とAIの共創を通じた人材戦略を語っています。

平松浩樹氏(富士通株式会社・取締役執行役員専務 CHRO)は、「富士通 人的資本経営の実装力 〜 改革を牽引する「強い人事」のつくり方〜」で、人的資本経営を実装する人事のあり方を取り上げています。

有沢正人氏(HR GENESIS株式会社・代表取締役)は、「『Talent intelligence Forum』Vol.1 【7月限定配信】人的資本経営の『実装論』」で、人的資本経営の実装をテーマに語っています。

福田光紀氏(経済産業省・商務・サービスグループ ヘルスケア産業課長)は、「人的資本経営の核心としての健康経営の進化と2026年の展望」で、健康経営を人的資本経営の戦略として捉える視点を示しています。

次回開催する人的資本経営のセミナー登壇者ガイドの講演

山本怜美

経営戦略と人事戦略の分断をどう解消するか〜事業成果を最大化する人的資本経営の実践論〜

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

人事・総務 企業価値向上・ROIC経営・ESG経営・人的資本経営
山本怜美 | グローウィン・パートナーズ株式会社 | 執行役員 HRコンサルティング部

2010年 不動産業プライム上場企業の人事として入社。 グループ会社30社の採用・研修・労務・制度構築(等級・報酬・評価制度、海外勤務者制度、限定社員制度等)ならびにM&Aの労務デュー・デリジェンス、人事領域のPMI検討から、等級・評価・報酬・年金・退職金・システムの統合、従業員の移管(承継・転籍)に係る諸手続き、従業員コミュニケーション(交渉・説明会)、リテンション施策など多数プロジェクトを担当。 2019年 当社入社、プライム市場企業から中堅・中小企業の人事PMI・人事制度構築・システム導入プロジェクトを多数PMとして主導する他、セミナー講師を多数登壇。2023年よりHRコンサルティング部の部長職。

※役職等は講演当時のものです

中澤良平

経営戦略と人事戦略の分断をどう解消するか〜事業成果を最大化する人的資本経営の実践論〜

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

人事・総務 企業価値向上・ROIC経営・ESG経営・人的資本経営
中澤良平 | マネーフォワードコンサルティング株式会社/アウトルックコンサルティング株式会社 | コンサルティング事業本部 部門長

新卒入社の国内SIerにて製造業基幹システム向けのプロジェクトを中心に従事。外資系コンサルファームを経て、経営管理・管理会計を専門とする導入コンサルタントとして、エンプラ企業を中心とした経営管理の高度化をご支援中。

※役職等は講演当時のものです

岡雄基

経営戦略と人事戦略の分断をどう解消するか〜事業成果を最大化する人的資本経営の実践論〜

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

人事・総務 企業価値向上・ROIC経営・ESG経営・人的資本経営
岡雄基 | 株式会社マネーフォワード | HRセールス本部 エンゲージメント事業推進部 副部長

リクルートで営業組織のマネージャーとして、自組織の採用・育成・エンゲージメント向上に取り組む。その後、スタートアップでのコンサルティングを経てマネーフォワードに参画し、エンゲージメント事業推進部を立ち上げから牽引する。採用と定着を「経営課題」として捉え、データを活用した組織づくりの実践知を届ける。

※役職等は講演当時のものです

伊藤邦雄

人的資本経営に取り組んでも、なぜ企業価値向上につながらないのか ~制度整備で終わらせないための視点~

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

人事・総務 企業価値向上・ROIC経営・ESG経営・人的資本経営
伊藤邦雄 | 一橋大学 | CFO教育研究センター長

※役職等は講演当時のものです

山田博之

【第1部】保険業界を取り巻く人事課題 ―代理店網・多拠点組織における人材マネジメントの現在地―(仮)

保険業界は代理店網・多拠点による組織構造が多く、人事情報が分散しやすいという特有の難しさを抱えています。また、人的資本経営・情報開示への対応が求められる一方、着手方法に迷う企業も少なくありません。本講演では、業界を取り巻く環境変化と、人事施策改善の必要性について、第三者の視点から課題提起を行います。

人事・総務 企業価値向上・ROIC経営・ESG経営・人的資本経営 組織づくり・エンゲージメント
山田博之 | 株式会社フィールドマネージメント・ヒューマンリソース | 執行役員

関西大学卒業後、事業会社2社を経て、タナベ経営入社。 人事制度構築プロジェクトを多数主導し、全社年間契約額No.1を2年連続で受賞。 その後、富士ゼロックス関連会社にて人事企画に従事。2016年より現職。

※役職等は講演当時のものです

塩野誠

『Talent intelligence Forum』Vol.6 人的資本経営の「次」へ。―企業価値につなげる実装論―

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

人事・総務 企業価値向上・ROIC経営・ESG経営・人的資本経営
塩野誠 | 株式会社経営共創基盤 | 代表取締役CEO

国内外企業への戦略コンサルティングに従事。北欧・フィンランドに在住し多国籍チームでの事業立ち上げの経験を有する。近年は企業のガバナンス、ミッションに関するプロジェクトを手掛ける。著書に『世界で活躍する人は、どんな戦略思考をしているのか?』等、AI関連の著書、論考も多数。 セプテーニ・ホールディングス社外取締役、INCLUSIVE社外取締役 慶応大学法学部卒、ワシントン大学ロースクール法学修士

※役職等は講演当時のものです

花田琢也

『Talent intelligence Forum』Vol.6 人的資本経営の「次」へ。―企業価値につなげる実装論―

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

人事・総務 企業価値向上・ROIC経営・ESG経営・人的資本経営
花田琢也 | 日揮ホールディングス株式会社 | 専務執行役員 CHRO

1982年、日揮株式会社に入社、海外プラントPJにエンジニアとして参画。1995年にトヨタ自動車に出向、2002年にNTTグループと「トライアンフ21」を設立しCEO就任。その後、日揮アルジェリア現地法人CEO、事業開発本部長、人財・組織開発部長を経て、2018年、日揮グループのCDOに就任。2021年に日揮グローバルエンジニアリングセンタープレジデントを務め、2022年4月より現職。

※役職等は講演当時のものです

人的資本経営のセミナー登壇者ガイドの講演者選びは、次の手順で進めることをオススメしています。

1.イベント全体のテーマを決める

まず、イベントで取り上げるテーマを決めましょう。テーマが決まっていれば、具体的な講演内容は講演者と相談しながら詰めることができます。

2.講演の役割を決め、候補者を選ぶ

次に、イベント内における講演枠の位置づけを整理します。例えば、基調講演やクロージングセッションとしてイベントの中心を担っていただくのか、企業のキーパーソンに登壇いただき、業界の先進事例として社内の取り組みを紹介していただくのか、などを決めます。その役割に合う候補者を選び、イベントの概要と発信されたい依頼内容を伝えます。講演者によっては「未来のあるべき姿を話す」潜在層向けのコンテンツが得意な方や「現場向けのノウハウや最新トレンドなどを話す」顕在層向けのコンテンツが得意な方などタイプが分かれますので過去の登壇を参考いただくことがポイントです。

3.イベント参加対象者に合わせて、講演テーマを具体化する

講演者が決まったら、呼び込みたい参加者の層に合わせて、講演テーマや内容を調整します。大企業の経営層、部長・課長などのマネジメント層、現場の担当者では関心や課題が異なります。誰に、何の情報を伝えたいのかを明確にし、講演者と相談して仕上げましょう。

又、イベント開催日と講演者の予定が合わない場合もあるため、講演者の候補は事前に3〜5名ほどご用意しておくとスムーズです。

人的資本経営の講演テーマで各年の傾向を調査しています。

2025年の傾向

人的資本経営を情報開示で終わらせず、企業価値や事業成果につなげる方法に関心が集まっています。経営戦略と人材戦略の連動、人事施策の効果測定、従業員エンゲージメントの活用など、実行と成果を重視する講演が多く見られます。

また、人事データの整備やAIを活用した分析、タレントマネジメントなど、データを人材配置・育成・意思決定に生かすテーマも目立ちます。Hondaや東京ガスグループの取り組み、次世代経営人材の育成、後継者計画、多様な経営ボードの構築など、企業の具体的な実践事例も取り上げられています。

講演者の例として、人的資本経営を経営戦略や事業ポートフォリオの視点から解説する伊藤邦雄氏、人事データやAI活用を扱う石原直子氏、組織づくりや対話をテーマにする宇田川元一氏などが挙げられます。髙倉千春氏は人事の役割や個を生かす組織づくり、守島基博氏は戦略人事や人事部門のケイパビリティについて講演しています。

2024年の傾向

人的資本の情報開示から、実践・効果検証へと関心が広がっています。経営戦略と人材戦略の連動や人材ポートフォリオの構築、人的資本投資のPDCAなど、施策を継続的な企業価値向上につなげるための講演が多く見られます。

人材データや生成AI、HRテクノロジーを活用したタレントマネジメントに加え、スキルベース組織やリスキリング、キャリア自律、サクセッションプランも主なテーマです。さらに、従業員エンゲージメント、企業文化の変革、DE&I、ウェルビーイングなど、個人の力を引き出す組織づくりも幅広く扱われています。

登壇者には、人的資本経営の本質や「モデル3.0」を語る伊藤邦雄氏、戦略人事や人材ポートフォリオを解説する髙倉千春氏、人的資本経営と企業文化・エンゲージメントを扱う有沢正人氏などがいます。企業の実践例を紹介するCHROや人事責任者、大学教授、コンサルタントが登壇し、多様な立場から議論する形式も目立ちます。

2023年の傾向

人的資本情報の開示が本格化し、開示項目の検討だけでなく、経営戦略と人材戦略をどう結びつけるかが大きなテーマとなっています。開示を目的化せず、企業価値の向上や人材価値の最大化につなげる考え方が多く取り上げられました。

具体的なテーマとしては、人材データの一元化・分析、タレントマネジメント、従業員エンゲージメント、組織風土の変革、リスキリングやキャリア自律などが挙げられます。サクセッションプランや人材ポートフォリオ、健康経営、DE&Iといった、人材の確保・育成・配置に関する講演も見られます。

伊藤邦雄氏は人的資本経営の本質や実践を、守島基博氏は戦略人事や人材価値の最大化を解説しています。有沢正人氏は企業の人事改革や経営戦略との連動について、前山匡右氏は人的資本経営における誤解や施策の落とし穴について取り上げています。理論を専門家が解説し、企業の人事責任者が実践例を紹介する構成も多く見られます。

2022年の傾向

人的資本経営の考え方や情報開示の基本を理解し、自社で何から始めるかを探る講演が中心です。人的資本を企業価値向上につなげる考え方や、情報開示の指針・国際規格ISO 30414への対応、データ収集と活用などが取り上げられています。

また、タレントマネジメント、人材データの可視化、従業員エンゲージメント、リスキリング、キャリア自律、ウェルビーイングなど、人的資本経営を実践するための具体策にも関心が集まっています。人的資本への投資を、人材育成や健康支援、組織文化の変革にどう結びつけるかを扱う講演も見られます。

伊藤邦雄氏は人的資本経営の本質や情報開示のあり方を、髙倉千春氏は企業での実践や人事の役割を解説しています。前山匡右氏は人事施策と経営戦略のつながり、田中研之輔氏はキャリア自律やプロティアン・キャリアをテーマに取り上げています。

2021年の傾向

人的資本経営や人的資本情報開示が、企業経営の重要課題として認識され始めた時期です。米国での情報開示義務化やコーポレートガバナンス・コードの改訂を背景に、人的資本への投資や活用を経営課題としてどう捉え、情報開示に備えるかが主なテーマとなっています。

講演では、経営戦略と人材戦略の連動、人的資本の可視化、ISO 30414、人事データやHRテクノロジーの活用、従業員エンゲージメントなどが取り上げられています。人事部門の役割や管理職育成、研修のICT化など、人的資本経営を実現するための組織・人事の変革についても議論されています。

伊藤邦雄氏は、人的資本を軸にした経営や企業価値との関係を解説しています。髙倉千春氏や白岩徹氏は、企業での人的資本経営の実装や経営戦略との連動をテーマに登壇しています。制度や開示の方向性を専門家が提示し、企業の実務担当者とともに実践上の課題を議論する形式が見られます。

事業内容や置かれた環境によって有効な打ち手は異なりますが、本レポートをアイデアのヒントとして、貴社ビジネスイベントの事業拡大を成功させる一助としていただけますと幸いです。

人的資本経営の講演では、企業価値向上につながる経営の考え方から、人材データの活用、エンゲージメント向上、人材育成や組織変革まで、幅広いテーマが扱われています。伊藤邦雄氏、守島基博氏、有沢正人氏、髙倉千春氏、前山匡右氏など、専門家・研究者・企業の実践者から、イベントの目的や参加者に合う登壇者を選ぶことが重要です。

※登壇者の氏名・所属・役職は講演開催当時の情報です。現在の所属・役職とは異なる場合があります。

※本レポートは、ビズスタに掲載された「人的資本経営のセミナー登壇者ガイドの成功事例」をテーマにした講演情報と、各社が公開している導入事例を元に傾向を分析しています。

※導入事例の参照:株式会社デンソー「モビリティ社会の真価を先取りした人材マネジメント改革のチャレンジ」

編集者:ビズスタ市場調査チーム

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