AXのセミナー登壇者ガイド【2026年最新】

AX(エーエックス)とは、「AI Transformation(AIトランスフォーメーション)」の略で、AI(人工知能)を活用し、業務プロセスやビジネスモデル、組織のあり方を根本から変革する取り組みです。既存業務へのAIツールの導入にとどまらず、AIの存在を前提に、仕事の進め方や人の役割、組織の仕組みを再設計することを目指します。デジタル技術全般を活用して変革を進めるDXに対し、AXは特にAIを変革の中核に据え、企業全体の生産性向上や新たな価値の創出につなげる考え方です。大企業がAXを進めるには、ツールの導入だけでなく、経営と現場を巻き込んだ業務・組織・人材の見直しが重要です。

このレポートは、2021〜2026年開催の「AXのセミナー登壇者ガイド」に関連する講演をもとに作成されています。掲載された講演の注目点は、DXによる業務のデジタル化から、AIを前提に業務・組織・人材を再設計するAXへと移っています。

AXのセミナー登壇者ガイドについて、次の講演者がそれぞれの視点から語っています。講演では、AIを個別業務の効率化に使うだけでなく、全社の事業変革や企業価値につなげる方法が取り上げられています。

・中島達氏(三井住友フィナンシャルグループ 執行役社長グループCEO)は、「SMBCグループのAIトランスフォーメーション戦略」について講演しています。

・福田譲氏(富士通株式会社 執行役員専務 エンタープライズ事業CEO)は、「AIエージェントが変える経営と現場~富士通の社内実践から学ぶAX(AI変革)と全社展開のポイント~」について講演しています。AIエージェントとは、AIを活用してタスクを実行する仕組みです。

・澤円氏(株式会社圓窓 代表取締役/武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 専任教員(教授))は、「元マイクロソフト・澤円流、現場・経営視点のAX実現マインド」について講演しています。

・舩生幸宏氏(帝人株式会社 帝人グループ執行役員 デジタル・情報システム管掌)は、「帝人グループのDX/AXアプローチ」について講演しています。

・中田俊彦氏(日本電気株式会社 CIO 兼 コーポレート IT・AI イノベーション部門長)は、「NECのコーポレート・トランスフォーメーション DXからAX(AIトランスフォーメーション)へ 〜AIネイティブカンパニーに向けたNECの企業変革〜」について講演しています。

・吉田順氏(日立製作所 AI CoE Generative AIセンター 本部長 兼 Chief AI Transformation Officer)は、「日本企業がAI時代に勝ち残る条件〜技術と組織、両輪の戦略~」について講演しています。

・中島正朝氏(SOMPOホールディングス株式会社/損害保険ジャパン株式会社 デジタル・データ戦略部長/執行役員 CDO COO DX推進部長)は、「全社員をAI人材へ~SOMPOグループのDDAX戦略、採用・育成・組織づくりの三位一体改革~」について講演しています。CDOは最高デジタル責任者、COOは最高執行責任者を指します。

・西川孝典氏(三菱電機株式会社 AXイノベーションセンター 副センター長)は、「事業をけん引するDX・AX人財の創出へ~体系的な学びとマインドセット変革による「DXイノベーションアカデミー」の挑戦~」について講演しています。

・伊藤海氏(株式会社STANDARD 代表取締役社長)は、「AXを企業価値につなげる事業変革人材~DSS2.0×AX時代のビジネスアーキテクト(BA)育成~」について講演しています。

・齊藤泰裕氏(ヤマト運輸株式会社 執行役員(デジタル統括/イノベーション統括))は、「ヤマトグループのデジタル領域での取り組み」について講演しています。

全期間を通じて一貫しているのは、AIの導入を業務や事業の成果に結びつけるには、現場への定着と組織・人材の変革が欠かせないという問題意識です。近年は特に、生成AIやAIエージェントを個別の効率化にとどめず、全社の業務プロセスや組織、人材のあり方を再設計する取り組みが注目されています。

次回開催するAXのセミナー登壇者ガイドの講演

吉澤ちひろ

AX推進を阻む2つの壁を越える、Bill OneのAI活用とは〜請求書受領業務の手間を「なくせる」世界へ〜

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

AI(人工知能) 経理・会計 バックオフィス
吉澤ちひろ | Sansan株式会社 | マーケティング部 オフラインプロモーショングループ アシスタントグループマネジャー

※役職等は講演当時のものです

中原航

実装力を高める ― 映像プラットフォームを起点とした現場AXの実践

物流の改革は、構想から実装の段階へと移りつつあります。技術の進歩によりさまざまな手段が生まれる中、実装力を高める鍵は、小さく始めて現場で確かめながら磨き込む力です。本セッションでは、セーフィーの映像プラットフォームを起点に、車両の入退場管理やトレーサビリティの強化、現場業務の効率化など、サプライチェーン上のあらゆる現場で映像とAIを組み合わせて進める「現場AX」の実践をご紹介します。

AI(人工知能) DX(デジタルトランスフォーメーション) サプライチェーン
中原航 | セーフィー株式会社 | 営業本部 第3ビジネスユニット 副部長

※役職等は講演当時のものです

後藤健一

三菱電機が挑む、現場起点の営業AX “適材適所“のAI活用を実現する、2つの論点

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

AI(人工知能) DX(デジタルトランスフォーメーション) Sales(営業)
後藤健一 | 三菱電機株式会社 | デジタルイノベーション事業本部

2015年に三菱電機株式会社に入社。支社にて法人営業および営業企画、本社にてデジタルマーケティング推進に従事し、 2024年よりデジタルイノベーション事業本部所属。"Serendie"に関するマーケティング、CDPによる顧客データの統合に従事し、 2025年よりAI活用による営業変革をリード。

※役職等は講演当時のものです

高橋和久

三菱電機が挑む、現場起点の営業AX “適材適所“のAI活用を実現する、2つの論点

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

AI(人工知能) DX(デジタルトランスフォーメーション) Sales(営業)
高橋和久 | 株式会社ユーザベース | 営業本部 第二営業部 部長

富士フイルムビジネスイノベーションジャパンにてOA機器やITソリューションの法人営業に従事、2021年に新規事業立ち上げ初期メンバーとしてユーザベースに参画。 エンタープライズ向けインサイドセールスチームの立ち上げと部門責任者を経験したのち、2024年1月にエンタープライズ営業のプレイヤーに手上げで異動。 2025年12月より同部門のマネージャーとなり現在に至る。

※役職等は講演当時のものです

伊藤海

AXを企業価値につなげる事業変革人材~DSS2.0×AX時代のビジネスアーキテクト(BA)育成~

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

DX(デジタルトランスフォーメーション) マネジメント・人材育成 企業変革(CX)
伊藤海 | 株式会社STANDARD | 代表取締役社長

※役職等は講演当時のものです

福田譲

AIエージェントが変える経営と現場~富士通の社内実践から学ぶAX(AI変革)と全社展開のポイント~

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

AI(人工知能) DX(デジタルトランスフォーメーション) 企業変革(CX)
福田譲 | 富士通株式会社 | 執行役員専務 エンタープライズ事業CEO

※役職等は講演当時のものです

中島正朝

全社員をAI人材へ~SOMPOグループのDDAX戦略、採用・育成・組織づくりの三位一体改革~

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

AI(人工知能) DX(デジタルトランスフォーメーション) マネジメント・人材育成
中島正朝 | SOMPOホールディングス株式会社/損害保険ジャパン株式会社 | デジタル・データ戦略部長/執行役員 CDO COO DX推進部長

※役職等は講演当時のものです

西川孝典

事業をけん引するDX・AX人財の創出へ~体系的な学びとマインドセット変革による「DXイノベーションアカデミー」の挑戦~

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

DX(デジタルトランスフォーメーション) マネジメント・人材育成 教育・研究
西川孝典 | 三菱電機株式会社 | AXイノベーションセンター 副センター長

※役職等は講演当時のものです

新見理介

現場データを経営資産に変える建設AX~ANDPADのAI機能群が拓く生産性改革~

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

AI(人工知能) DX(デジタルトランスフォーメーション) ものづくり
新見理介 | 株式会社アンドパッド | 社長室 AIソリューショングループ

※役職等は講演当時のものです

齊藤泰裕

ヤマトグループのデジタル領域での取り組み

ヤマトグループが現在進めている、データ基盤を活用した宅配を中心とするさまざまな業務効率化などに向けたDXや、最新のAIを駆使したAXについて、実例を交えてご説明します。

AI(人工知能) DX(デジタルトランスフォーメーション) サプライチェーン
齊藤泰裕 | ヤマト運輸株式会社 | 執行役員(デジタル統括/イノベーション統括)

※役職等は講演当時のものです

伊藤海

AXを企業価値につなげる事業変革人材 ~DSS2.0×AX時代のビジネスアーキテクト(BA)育成~

多くの企業でDX/AXが実装段階に入り、企業価値への貢献が問われています。AI活用が進むほど、何を達成するかを設計し、事業部を巻き込んで実装まで導く変革人材の不在が、成果のボトルネックになりがちです。DSS2.0で再定義されたビジネスアーキテクト(BA)の人材像、育成しても事業が生まれない企業の共通点、実案件で育成する方法を、1500社以上の支援実績を基に解説します。

AI(人工知能) DX(デジタルトランスフォーメーション) マネジメント・人材育成
伊藤海 | 株式会社STANDARD | 代表取締役社長

※役職等は講演当時のものです

中島正朝

全社員をAI人材へ ~SOMPOグループのDDAX戦略、採用・育成・組織づくりの三位一体改革~

AIエージェントが業務を担い始めた今、求められる人材の要件は一変しました。SOMPOグループは、DDAX(デジタル・データ・AIトランスフォーメーション)戦略の下「全社員をAI人材へ」を掲げ、人と組織の在り方を変革しています。本講演では、専門人材の外部採用を軸とした組織づくりを中心に、AIのグループ共通スキル化や、管理職以上を対象とした『SOMPO AIエージェントリーダーシップ研修』の必須化などの実践を紹介し、AI時代を勝ち抜く人材戦略のポイントをお話しします。

AI(人工知能) マネジメント・人材育成 組織づくり・エンゲージメント
中島正朝 | SOMPOホールディングス株式会社/損害保険ジャパン株式会社 | SOMPOホールディングス株式会社 デジタル・データ戦略部長/損害保険ジャパン株式会社 執行役員 CDO COO DX推進部長

※役職等は講演当時のものです

西川孝典

事業をけん引するDX・AX人財の創出へ ~体系的な学びとマインドセット変革による「DXイノベーションアカデミー」の挑戦~

三菱電機は、「循環型デジタルエンジニアリング企業」への変革を掲げ、2025年に「DXイノベーションアカデミー」を設立しました。単なるスキル習得にとどまらず、早稲田大学との産学連携や横浜の新たな学びの拠点を通じ、2万人規模の人財創出に挑んでいます。本講演では、事業変革の核心である「人」の自律的な学びと、失敗を恐れず挑戦するマインドセットへの変革、企業文化をいかに刷新していくか、その実践的な取り組みを紹介します。

DX(デジタルトランスフォーメーション) マネジメント・人材育成 イノベーション
西川孝典 | 三菱電機株式会社 | AXイノベーションセンター 副センター長

※役職等は講演当時のものです

森正子

物流AXへの第一歩-AI活用を見据えた可視化・標準化の実践法

講演者の登壇内容は、下部の「主催社イベントはこちら」からご覧ください。

AI(人工知能) DX(デジタルトランスフォーメーション) サプライチェーン
森正子 | 味の素(株)

※役職等は講演当時のものです

AXの講演者選びは、次の手順で進めることをオススメしています。

1.イベント全体のテーマを決める

まず、イベントで取り上げるテーマを決めましょう。テーマが決まっていれば、具体的な講演内容は講演者と相談しながら詰めることができます。

2.講演の役割を決め、候補者を選ぶ

次に、イベント内における講演枠の位置づけを整理します。例えば、基調講演やクロージングセッションとしてイベントの中心を担っていただくのか、企業のキーパーソンに登壇いただき、業界の先進事例として社内の取り組みを紹介していただくのか、などを決めます。その役割に合う候補者を選び、イベントの概要と発信されたい依頼内容を伝えます。講演者によっては「未来のあるべき姿を話す」潜在層向けのコンテンツが得意な方や「現場向けのノウハウや最新トレンドなどを話す」顕在層向けのコンテンツが得意な方などタイプが分かれますので過去の登壇を参考いただくことがポイントです。

3.イベント参加対象者に合わせて、講演テーマを具体化する

講演者が決まったら、呼び込みたい参加者の層に合わせて、講演テーマや内容を調整します。大企業の経営層、部長・課長などのマネジメント層、現場の担当者では関心や課題が異なります。誰に、何の情報を伝えたいのかを明確にし、講演者と相談して仕上げましょう。

又、イベント開催日と講演者の予定が合わない場合もあるため、講演者の候補は事前に3〜5名ほどご用意しておくとスムーズです。

AXの講演テーマの傾向

AXの講演テーマで各年の傾向を調査しています。

**2025年:AI活用の実装と業務変革**

AIエージェントや生成AIを業務に取り入れ、データや社内ナレッジを活用して成果につなげる実践的なテーマが見られます。クレディセゾンの小野和俊氏は、AI導入や業務再設計を含む「CSAX」の取り組みと、累計161万時間の業務時間削減を紹介しています。また、AIとデータを活用したマーケティング戦略や、調達DX・AXの推進など、部門ごとの課題に即した講演も登場しています。

**2024年:生成AIの可能性とAX時代への備え**

生成AIが事業や社会にもたらす変化を展望する講演に加え、設備保全DXや人材育成など、具体的な活用領域を扱うテーマが見られます。野口竜司氏は、DXからAXへ変化する時代に、企業と個人がどのような準備をすべきかを取り上げています。生成AIの活用を、技術導入だけでなく組織や人材の変化と結びつけて考える傾向があります。

**2023年:ChatGPTを使った業務変革**

ChatGPTをはじめとする生成AIへの関心が高まり、DXからAXへと業務を変革するための実践的な活用術がテーマになっています。田村浩一郎氏や大澤正彦氏が、AIを既存業務に取り入れる方法を扱っています。

**2022年:AI OCRとRPAによる業務自動化**

AI OCRとRPAを組み合わせ、FAXやPDFで届く注文書の処理を自動化する事例が取り上げられています。現場での検討から開発、稼働までの過程や、作業時間・ミスの削減といった導入効果に焦点が当てられています。

**2021年:現場主導のデジタル化と業務効率化**

AI OCRとRPAを活用したFAX受注業務の自動化を、IT未経験の現場スタッフが実現した事例が紹介されています。業務効率化によって生まれた時間を顧客対応に活用するなど、現場の課題解決と顧客価値の向上を結びつける内容が特徴です。

AXの講演者まとめ

事業内容や置かれた環境によって有効な打ち手は異なりますが、本レポートをアイデアのヒントとして、貴社ビジネスイベントの事業拡大を成功させる一助としていただけますと幸いです。

AXの講演では、AIの将来像を語る内容から、生成AIやAI OCR、RPAを使った業務改善、全社的な変革の実践事例まで、幅広いテーマが扱われています。イベントの目的に応じて、経営層向けには事業や組織の変革、現場向けには具体的な業務への適用方法を中心に据えると、参加者にとって有益な講演につながります。

登壇者の候補としては、AX時代の人材や企業のあり方を扱う野口竜司氏、AI活用と業務変革の実践事例を紹介する小野和俊氏が挙げられます。あわせて、西川孝典氏、伊藤海氏も候補者として検討できます。テーマや参加対象者、講演枠の役割を踏まえ、講演内容を相談しながら具体化しましょう。

※登壇者の氏名・所属・役職は講演開催当時の情報です。現在の所属・役職とは異なる場合があります。

※本レポートは、ビズスタに掲載された「AXのセミナー登壇者ガイドの成功事例」をテーマにした講演情報と、各社が公開している導入事例を元に傾向を分析しています。

編集者:ビズスタ市場調査チーム

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